競馬

【一口馬主】出資から引退までの歩み(収支結果)_体験記

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いつかは一頭持ちを夢みる馬カスには避けては通れない道。それが一口馬主。(まぁ厳密に言えば馬主の判定にはならないのですが( ^ω^ ))

この記事では1頭目に出資した愛馬ちゃんが最近引退したため、出資後から引退までの軌跡。そこから学ぶ強い馬とはを書いていきます。

出資から引退まで

出資の決め手

私は2024年5月ごろ、東京サラブレッドクラブの会員になり、一口馬主の道を歩み始めました。

この入会年に募集が開始される2023年度産駒の中から自分の希望馬に出資する確度を上げるため、募集前に会員となる必要がありました。

なぜなら既存会員は先行で抽選に参加できるため、希望馬に出資するには有利となるのです。

では会員になるにはどうするかと言うと、その時点で出資可能な馬に一口出資する必要があります。

そのため、2022年度産駒の10数頭から選ぶこととなるのですが余りの子と言えど、その中にはアタリはいるはずだと願望を持っている私は出資戦略を考えました。

考えた末に出した答えは血統など関係なしにデビューまでが順調そうな子に出資することにいたしました。

やっぱり募集後期に残っている子達から選ぶわけですから、血統面を考えるよりは早くデビューしてもらって1戦でも多く走り、勝ち上がりのチャンスを掴んでくれそうな子にフォーカスをあてたものによります。

そこで目に入ったのが、ルージュヴィーナスと言う馬でした。4月前半での彼女のレポートでは本州移動の話が出ているほど、北海道でのトレーニング過程は割と順調でした。また5月には。3ハロン全て13秒内とそこそこの負荷をかけても走っていたため、デビューは秋頃には出来そうだなと思い込み、当馬に出資を決定するのでした。

不穏(雲行きが怪しくなる)

栗東所属となる馬は、北海道の育成場から栗東の厩舎に入るまでに一度外厩(栗東トレセンに入るまでに準備をする施設)に入り、競走馬として体づくりをすることがほとんどです。

ルージュヴィーナスも上記と同様、6月頭に本州へ移動した後の行き先は外厩となります。

北海道では良いタイムで走れていたため、あとは外厩で密に走り込み体力をつけ、順調に競走馬として歩みを進めるものだと6月の私は期待に胸が膨らんでいたのです。

だがその思いも虚しく、北海道で作り上げた460kg代の体重はみるみる減量していき、9月になると419kgまで落ちることとなるのです。この減量に伴い、走り込むタイムや本数も悪化することとなるため、デビューなど考えられる余地もなく、まずはコンディションを整えることを第一に動くこととなります。

復調(ちょっと感動)

上記の体調の下落局面は6月頭から10月頭まで長期間にわたり続くこととなったため、当馬の管理調教師は外厩先を変更することとなります。

幸いにも上記の移動が当馬の転機となります。移動先の外厩は減量の原因を断つため、投薬治療に動きます。このおかげか、厩務員さんの動きが良かったか分かりませんが、徐々に当馬は体重増量と負荷をかけることができるようになります。
最終的に2025年3月末では472kgとなり、坂路も15-15(調教ではスタンダードなタイム)でトレーニングを積めるようになるのです。

5ヶ月間も順調に下降曲線を描いていた当馬だったため半ばデビューすらも諦めていたのですが、場所を変えたことで復調していった当馬の軌跡を見ていくことで多少の感動をおぼえました(*´ω`*)

1走目(苦節10ヶ月)

本州に移動してから9ヶ月後の2025年3月末、ようやく栗東へ移り住むことができます。ゲート試験はすんなり合格してから、未勝利戦が終わるまでの期間があまり無いと言うことで4月12日の阪神ダート戦を予定されることとなります。

次走までの調教はあまり積めなかったものの乗り手からは、操作性や動きの良さ、タイムもそれなりに出たことに対して良いコメントが出ておりました。

上記コメントを見た私はデビューまで時間がかかった分、膨れ上がった期待感を刺激してしまったのです。

この心持ちで記念すべき第1走目を見ることとなるのですが、結果としては惨敗。16頭立てで15着。1着の馬からは3秒も差がある状態でゴールすることとなります。

この結果が出た時点で出走前の期待感には穴が開き、みるみる萎むこととなります。

調整

なかなか厳しいデビューとなりましたが、鞍上の岩田騎手が指摘されたように体力の無さが大きな敗因であると分かった次に繋がる内容ではありました。

そのため次走までのトレーニング方針は、未勝利戦終了前の夏馬を次走とし、それまでに調教を積んで体力問題の改善を図ると言うものでした。

これは私の期待感も少し膨らむ方針となりました。
元々調教タイム等を見ていてもスピードを出す足は持っているはずと思っていたため、あとはレース終盤でもその足の魅力を発揮できるかどうかと思っていました。

そうして私の期待を背負い外厩へ旅立つのですが、ここでアクシデントが発生。スクミと言う症状に度々襲われることとなります。これは筋肉に負担がかかりすぎて上手く動かなくなる症状となりますので、必然的に負荷をかける調教をすることができないまま無情にも時間は過ぎていきます。

それでも走らない訳にはいかず、小倉芝の次走が予定されることとなります。

2走目

毎週の当馬のレポートを見ていただけの私でも感じていましたが、調教師自身も外厩では負荷をそこまでかけられていないことを認められていました。

そこから2走目の準備が進み、迎えた7/12の小倉芝。スタートはそこそこの出だったものの、スピードが出ず、最後方に控える展開となります。

前走も同じ展開であり、その時は控えるだけでレースを終えることとなりました。2走目は前走では出来なかった追い上げを見せてくれるような展開を期待して見るのですが現実は虚しいものでした。

序盤のポジションからなかなか前に進むことはできず、目の前の馬と2馬身ほど開けて追走することがやっとの状態でした。結局はその体制は変わることはなくゴールイン。着順は16頭中の15着で終わります。

引退

2走目が行われた当日のレポートでは調教師のコメント欄に当馬の今後についてオーナーと相談するとの記載がありました。

Xで他の方々が呟かられていましたが、上記コメントは実質的な引退勧告となるそうです。

結果はその通りで、2走目2日後の7/14には引退決定の報告がされました。

レース内容を鑑み、引退が決められたとのことです。そりゃそうですよね。トレーニングを詰められなかったとはいえ、スタート時点から他馬と力量の差を感じられた内容でしたからね…

もし調教過程が順調であれば内容は変わったのかもと思いはしますが、順調さを欠いてしまったことも当馬の実力の一つではあるため、出し切った内容がこの2走だったのかなと思っております。

長いこと競走馬を務めてくれた当馬は乗馬として第2の人生を歩むそうです。今までは体を酷使していた分、次はのびのびと暮らして欲しいものです。

収支報告

こうしてわずか2走(ほぼ最下位)で終わったルージュヴィーナスですが、当馬にかかった費用に対して戻ってきた返金分で見ると、収支はボロボロもいいとこでした。

具体的には以下のようになります。
支出
出資金(馬の本体代金)45,000円
維持費出資金(外厩・トレセンへの預託料)28,500円
保険料2,448円

累計支出75,948円

収入
分配対象額(出走にて獲得した賞金等)
阪神ダート戦 1,116円  小倉芝戦1,181円
(上記いずれも特別出走手当からクラブ手数料と消費税が控除され残った金額)

累計収入 2,297円

損益 -73,651円 (-97%)

簡単に想像できるような内容でしたが、数字で表すと酷い内容ですね( ͡° ͜ʖ ͡°)

1勝すらも難しいのが競馬ですので、プラスにするには相当な馬の実力と調教師・オーナーの管理脳力が必要だと分からせられてしまいました:(;゙゚’ω゚’):

強い馬とは

当たり前ですが、勝てる馬です。(しばかれそうな内容_:(´ཀ`」 ∠):)

ですが、レースに出れば勝てることが確定してる馬なんていない訳です。勝てる馬は、みな勝てるかどうか不確定な中でレースに挑み、勝利を掴むのです。

要は私が思う強い馬は、勝てるレースにあたるまで出走できる馬になると思います。

ルージュヴィーナスと同期のレッドシュトラールは2025/1/18のデビューから2025/8/2まで7戦を経ることで1勝し、晴れて次のステージに立つことができています。

レッドシュトラールのデビュー戦は5番人気を背負うものの10着に終わってしまいます。苦しい内容ではありましたが、そこからほぼ毎月の様に使い続けることでレース内容は改善し、見事勝利することとなります。

上記の様に渋くはありますが、チャレンジし続けて勝てる馬は強い馬であると思っております。(まぁ戦い続ける為には、少なくとも3アウトを回避できる最低限の走力が必要ではありますが….)

結局は人馬ともに生物であるので、調子の良い日・悪い日があります。たとえ自身よりも実力がある他馬が多いレースに出走しても、その馬たちが偶然コンディションの悪い日がレースの日にあたることはあると思います。またはレース展開などでも自身が有利にレースを運べる事もあると思います。


たまたまでも良いので、その様なチャンスを引ける様に試行回数をこなせる馬は強い馬だと思います。

今の現役出資馬について

手持ちの現役馬は、キタサンブラック産駒の「ルージュダズリング」、モーリス産駒の「レッドコルディスの24」2頭ともガタイが大きく、体質が強そうなので何走も使えるのではないかと思い出資しました。

(しかしルージュダズリングの経過を見る感じ、1走に賭ける感じの体質っぽいので、狙いとしては失敗してそう_:(´ཀ`」 ∠):  でも勝てばオケです)^o^()

ルージュヴィーナスで悔しい思いをした分、この2頭で良い思いをいっぱいさせてもらって、楽しい一口馬主ライフを送りたいと思います╰(*´︶`*)╯♡

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金馬 貯 (カネウマ タメル)
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馬主を目指すオジサン
地方競馬の馬主となり重賞をとることを目標にコツコツ軍資金を貯める漢のブログ。     節約、ポイ活、労働、たまの息抜きでやってきたことをココに書いていきます。
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